就職内定、前年超す勢い 千歳科技大すでに92%
千歳市の千歳科技大(雀部博之学長)と恵庭市の北海道文教大(鈴木武夫学長)を今春卒業する学生の就職内定状況が好調だ。本州企業の業績回復を反映して求人数が増えており、両大学とも内定率90%台後半となった前年を超える見通しだ。
科技大の今春卒業予定者は学部、大学院の計二百五十八人で、就職希望者は二百十人。これまでに百九十四人の就職が決まり、内定率は92・4%に達した。
内定した企業は、電気・電子、光科学機器メーカーが中心で、キヤノンやエプソン、日立製作所などの大手企業が多いのが特徴だ。内定を受けても保留し、就職活動を続けている学生もおり、最終的な内定率は開校以来最高だった昨年の97・8%を超える見込みだ。
同大は全国唯一の「光科学部」を設置し、従来の理工学の各領域の垣根を越えた教育カリキュラムが評価されている。各メーカーから技術者の求人が多く、三分の一の学生が推薦で就職を決めている。
文教大の今春の卒業生は百十四人で、八十三人が就職希望者。このうち六十九人が、旅行会社、ホテル、商社など語学を必要とする職種を中心に就職が決まった。
同大は、毎年三月初旬に進路調査を実施しており、同大就職課は「好調だった昨年の内定率(96%)を上回るのではないか」という。
好調の理由として同課は、昨年十月に就職活動をする学生向けに新設した科目「ビジネスコミュニケーション」の効果を挙げる。自己PRや自己分析の仕方、面接試験時のマナーなど就職に必要な知識を学ぶ講座で、学生からは「就職を真剣に考えるきっかけになった」などの声が上がっているという。
両大学は、すでに就職活動をスタートしている二○○七年春卒業予定者も好調が続くとみている。
やはり、早めの準備が功を奏するみたいですね。大学側も大学全入時代を前に、就職率の高さで、学生を集めるのに必死です。。。