来月から鳥大が就職支援バス 大阪へ片道1000円
鳥取大学(鳥取市湖山町南四丁目、能勢隆之学長)は、鳥取と大阪を定期的に結ぶ「就職支援バス」を三月一日から運行する。「交通費がこたえる」-。そんな学生の声を飲み会の席で聞いた教授が提案し、国公立大として全国で初めて実現した。料金は、特急列車の五分の一以下で民間バスの三分の一以下。同大学は「地方と都市のハンディを埋めることで、納得いく就職活動につなげたい」としている。
就職支援バスは毎週月、水、金曜日に運行。鳥取大学前バス停を午前五時半に出発してJR鳥取駅南口を経由、同九時半に大阪・弁天町に到着する。帰りは午後五時に同町を出発、同九時に鳥取着。鳥取-大阪間の高速バスは料金が片道三千六百円だが、支援バスは片道千円で利用できる。
就職活動がピーク期の五月三十一日まで定期運行するが、大阪市内で開かれる企業合同説明会の日程にも合わせて往復運行する。民間会社に委託して計四十回の運行を想定しており、約四百万円の予算を組んだ。
飲み会の席で、就職活動を終えた学生の声を聞いた工学部の細井由彦教授が昨年七月、和泉好計副学長に支援バスの運行を提案。学生部就職支援室にも「交通費、旅費など金がかかる」といった相談が寄せられたことから、学生を対象にアンケートした。
アンケートには二百九十八人が回答、八割が費用面で負担を感じていた。大阪など関西方面の就職活動については、往復回数は延べ千百八十九回で、六割近くの百七十人が平均七回出掛けている。就職活動にかかった交通費は五-十万円が25・8%と最も多く、次いで十-十五万円が17・6%、二十万円以上も約一割いた。
「同じ目的を持った学生が同じバスに乗ることで、意識が高まる上に情報交換もできる」と細井教授はバスの効果を期待。飯田茂幸学生部長は「経費の問題で『行くのをやめよう』という制限もあったが、少しでも学生の負担を軽減し、活発な就職活動をしてもらえたら」と話している。
就職活動は交通費が思っている以上にかかります。大学のこのような支援は学生にとっては大きな助けになるはず!
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